
1959年 |
東京生まれ |
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1984年 |
横浜国立大学工学部建築学科卒業 |
1984年 |
旭化成ホームズ(株)入社 静岡地区で設計士、設計責任者として活動 |
1993年 |
東京地区で設計責任者として活動 住宅、併用住宅、共同住宅等500棟以上の設計に携わる。 |
2011年 |
TOKYO DESIGN OFFICE ジェネラルマネージャー&デザイナーとして活動 |
設計思想
大切にしたいこと
住まい手と一緒に住宅を創っていくときに、一番大切にしたいこと、それは「住まい手の想い」です。
住宅を設計するときのセオリーというものは確かに存在しますし、家族構成や敷地の環境条件から必然的に導きだされる形があるということも事実です。しかし、それらを踏まえたうえでも、最後に形をきめるものは、住宅である以上、やはり「住まい手の想い」なのだと思います。
しかし、一方で、心地よさや美しさがうまく言葉で言い表せないように、住まい手の潜在的な想いもまた、言葉で伝えることはとても難しいことです。住まいづくりをはじめた方々が、一様にもどかしさを感じる部分でもあると思います。
設計のプロセスの中では、できるだけ多くの会話をし、コミニュケーションをはかるように心がけています。時に住まいづくりからはずれるような会話のなかからでも、ヒントを拾って、住まい手の潜在意識のなかにある「想い」を、一緒に、形にしていきたいと考えています。
私のなかでは、このプロセスこそが、住まいづくりそのものでもあるし、それこそを大切にしていきたいと思っています。
機能と意匠と心地よさと
この3つの要素のどれ一つとして欠けることなく調和している住宅、それが私の考える理想の住宅です。
意匠偏重で機能が十分でなかったり、長い時間を過ごすのに、気持ちが落ち着かない空間だとすれば、それはやはり、住宅としては、不完全なものなのだと思います。この3つの要素を満足できるレベルで調和させることは、とても難しいことです。しかし、丁寧に、しっかりと設計のプロセスをふんでいけば、必ず、実現できるものでもあると考えています。
なかでも、心地よさは、他の建築以上に住宅において重要な要素です。例えば、フェルメールの絵のような光が注ぐ空間をつくりたい、夏の打ち水のあとの、あの心地よい風がながれる居場所をつくりたい、そういう心地のよい場所が住まいには必要なのだと思います。
また、光や風だけではなく、五感にかかわるすべての要素に、注意深く気を配って、 包容感と開放感をデザインすること、それが、心地よさを生み出すために必要だと、今は、考えています。
街に対してどう“開く”か
自分が設計したものも含めて、最近の住宅のほとんどが、街に対して閉じている、今、そのことがとても気になっています。
都会の住宅では、周辺環境や街並みから、閉じることが必然である場合が多いのも事実です。しかし、ときとして、安易に街から閉ざして敷地内だけの快適性を追求しすぎていることもあるように感じています。街に対して開こうとするときには、プライバシーや防犯といった問題を同時に解決していかなければなりません。本質的な解決策を見つけることはなかなか難しいと思いますし、考え方もさまざまです。
住宅は極めて私的な建築であると同時に、街並みに対しては大きな責任を負っています。街と住宅の関係は、そのまま、人と社会、人と人の関係そのものだと思います。そういう意味でも、これからも考えていきたいテーマなのです。
住みつぐということ
住宅の根源的な役割が何かといえば、それはシェルターだということです。家族を外敵や自然から守ってくれる、住み続ける限り守ってくれる、それが住宅が果たすべき役割だと思います。その前提の上にたってはじめて、機能性や意匠性、心地よさというものを積み上げていく意味があるのだと考えます。システム住宅であるへーベルハウスは、この、シェルターとしての十分な性能や耐久性を持っています。
そこに、機能性・意匠性・心地よさという価値を積み重ねること、それがわたしたちインハウスデザイナーの役割だと考えています。
現在の環境問題の深刻さを想うまでもなく、これから建築されるものは「ロングライフ」であるべきだと感じています。そのときにものの耐久性だけでなく、飽きのこないシンプルなデザイン、住まい手とともに、いい風合いをだしながらエイジングしていく素材、そいういことにもこだわっていきたいと思っています。
そして、できることならば、子供や孫の代まで住み継がれ、やがてその役割を終えた後も、家族の記憶の中に生き続ける、そんな空間を創っていけることを願っています。