松尾智子アーカイブ
2011年9月 9日 17:11
松尾智子
東京デザインオフィスの松尾です。
先週、遅い夏休みをいただいてバルセロナに行ってきました。
バルセロナ、といえばガウディ。
ガウディといえばサグラダ・ファミリア。
2026年完成予定だそうです。

まさに石の聖書。
教会ですから、聖書のストーリーや教義も巧みに織り込まれているのですが
ここに身をおくことは、更にシンプルに恵みの存在を体感できるように思います。

内部は想像以上に明るく、
木漏れ日がふりそそぐ森のなかにいるような空間です。
ゆっくりと2時間ほど滞在しましたが、全く飽きません。
見ればみるほど、いろいろなものが輪郭をもってくる感じでしょうか。

もしサグラダ・ファミリアに行かれるのでしたら、
主任彫刻家の外尾悦郎さんが書かれた
「ガウディの伝言」を読んでいかれると面白いと思います。
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一方、スペイン広場からカタルーニャ鉄道で約20分。
ガウディの最高傑作という人も多い「コロニア・グエル教会」
こちらは本当に「未完の教会」です。
降り立った「コロニア・グエル」駅は無人駅。
自動改札に切符の販売機が1台ぽつんとあるだけですから、
バルセロナから往復切符を買って行くと安心かもしれません。
駅前からこの青い足跡がコロニア・グエルまでエスコートしてくれます。

コロニア・グエルはガウディを援助してきたグエル氏が経営する
繊維工場の従業員のための街。
ただ住まいをつくるだけでなく、文化的で豊かな街を目指して、
モデルニスモの建築家に住宅の設計を依頼し、ガウディには教会建築を依頼しました。

歩くこと10分。
インフォメーションセンターの裏手、公園のなかにその未完の教会はありました。

本来の計画では、3本の塔を擁した上下2層の教会になるはずでした。
何故工事は中断したのか?
もろもろのガウディ本などをめくると、
ガウディがサグラダ・ファミリアに専念するために手をひいた。
と説明されているものが多いように思います。
インフォメーションセンターでもらったパンフレットによれば
グエル家から教会建築の費用援助中止の申し出があったため、
ガウディは計画を放棄した。
となっています。
・・・果たして真相はいかに。
ガウディはなんと10年の歳月を費やして、
コロニア・グエル教会のための数々の実験をしています。
時は第一次世界大戦直前。
カタルーニャでも政治不安から労働運動が激しくなっていった時代です。
経営者であるグエル氏周辺も決して穏やかではなかったでしょう。
いずれにしても、ガウディはサグラダ・ファミリアに全てを傾けることになります。
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工場の街らしく、くず鋳鉄やレンガなどの再利用品も使われています。
精錬所のカラミレンガみたいですね。
さて、地下聖堂の内部は撮影禁止とありましたが、スタッフに声をかけてみると
「フラッシュはダメだけどね!」とにっこりOK。
たまたま見学者が少なかったからかもしれませんが。
この椅子もガウディの手によります。
こんな優美な教会の椅子はみたことがありません・・・素敵です。
ステンドグラスは一番弟子のジュジョルによるもの。

一番大きなステンドグラスは蝶のように開閉します。
ガウディはコロニア・グエルでのあらゆる建築的な試みを
サグラダ・ファミリアで実践しているのだそうです。

素朴な美しさにあふれています。
サグラダ・ファミリアの清清しい高揚感とは一見対照的ですが、
自然に範を求めたガウディの目線を、より身近に感じることができる教会でした。
バルセロナは見所が多い街ですが、
忙しいツーリストも、是非コロニア・グエルまで
足をのばしてみることをおすすめします。
2011年6月 4日 12:28
松尾智子
東京デザインオフィスの松尾です。
実はこちらのblogには久しぶりの登場となりました。
ミズタニをせっついてばかりいるわけではありません。
今日は現在制作中の東京デザインオフィスの新パンフレットについてご紹介します。
「東京デザインオフィスって、結局何をしてくれるところなの?」
「ヘーベルハウスの他の営業拠点となにがちがうの?」
うむ・・・・そうなんです。
東京デザインオフィスは旭化成ホームズ株式会社の一組織で、
扱っている商品はもちろんヘーベルハウス。
「ていねいにつくりこむ」
「デザイナーが打合せの中心となる」
といった点を大きくアピールしているワケですが、
総合住宅展示場を中心に活動をしている、弊社の他の営業拠点でも、
当然ながらお客様にご満足頂ける住まいづくりを目指しています。
「じゃー結局何がちがうのよ!」
そこで、東京デザインオフィスの活動をもっとわかりやすく紹介でき、
皆様に共感して頂ける、新しいコミュニケーションブックの制作をしています。
このwebsiteに掲載している数多くの実例やスタッフの書くblogをご覧頂ければ、
その実績等がおわかりいただけるとは思うのですが、
web媒体ではなく何かできないか?というところからのスタートでした。
そんなこんなで先日、その撮影がありました。
モデルはなんと!!!東京デザインオフィス全員が務めます。
制作は「品川かぜのとう」「おたがいさまハウス」のコンセプトブックでも
お世話になったエーランチの星名さん、豊田さん。
そしてシトラスの橘田さんがディレクションしてくださっています。

牧野、はじめこそ緊張気味でしたが、堂々としたモデルっぷり。

星名さん、ワレワレ素人相手に容赦ない要求の嵐(汗)
「口元はきりっと・・・はい、そのまま目だけ笑ってくださーい!」とか。
みんなが四苦八苦するなか、西野だけはさらっと要求どおりに決めていました。
身体能力が高いってことなんでしょうか・・・スタッフ一同尊敬の眼差し。

水谷が何故このようなポーズなのかは、完成後のお楽しみ・・・。

山口のこの姿勢も、ごく普通に見えますが、本人は足がぷるぷるしています。
モデルさんって、自然にみえるように相当不自然な体勢をキープしているんですね。

荒川も演技指導(?)を受けています。


為田、いろんなポーズで大活躍。
果たしてどんな仕上がりになるのか、現場を見ていても楽しみです。
この他の撮影の模様は、東京デザインオフィスfacebookページの
アルバムに掲載していますので、アクセスしてみてください。

で、ワタクシも被写体となりました(汗・汗・汗)
この一冊で東京デザインオフィスまるっとまるわかり!(の、はず)
のコミュニケーションブック。完成は6月下旬を予定しています。
2011年2月 6日 13:39
松尾智子
東京デザインオフィスの松尾です。
「名画」ときいて、みなさんはどのような作品を思い浮かべるでしょうか。
おそらく「モナ・リザ」や「睡蓮」、あるいは「ゲルニカ」などの、
教科書にも必ず載っているような作品を挙げる方が多いと思います。
「有名な絵だからこれはすごいにちがいない。」と勇んで美術館に行っても、
結局何がすごかったのかよくわからず、単に「見た」という絶望的な経験だけ残る。
そういうことってありませんか?
一体「モナ・リザ」のどこがすごいのか。

私にはよくわかりません。ごめんねダ・ヴィンチ先生。
勿論、「好き」「魅かれる」という体感は、必ずしも名画と一致するものではありません。
しかし逆のベクトルにせよ、自分の心が大きく動くのには必ず理由があるはずです。
自分の心にある美的なものを探す。
これがアートに触れる最大の魅力ではないでしょうか。
絵は、描き手が「どのように世界を見ているか」ということの現れです。
その歴史的背景であったり、こめられた文脈や意図を知ることは、自分の感覚をひもとくきっかけにもなります。
その意味では、美術館にはオーディオガイドがありますし、図録もありますが、
大抵は平板な解説で、絵を観る楽しみとは縁遠く感じることが少なくありません。
理想的なのは、作者本人にガイドしてもらうことなんですけどね。
どうでしょうか、ダ・ヴィンチ先生。(当然日本語で)
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空間に対して「きもちいい」「心地よい」という表現を、荒川も岩井もよくつかいます。
例えば街かどヘーベルハウス品川は、確かに居心地のいい空間です。
しかし同じ土地に単純に同じ間取りの建物を建てても、「あの感じ」は再現できないでしょう。
現在こちらにご紹介している一連の東京デザインオフィスのコンセプトハウスは
「おたがいさまハウス」を除き、モデルハウスとして皆さまに公開しています。
しかし漫然とひとりで見学するだけでは「なぜ気持ちいいのか」はわかりにくいはず。
仕上げの工夫であったり、材料の選び方であったり、照明の考え方であったり、
「あの感じ」には全て理由があって、しかもそれは細部にわたっています。
自分のつくりたい住いをひもとくためにも、
ぜひ東京デザインオフィスのデザイナーのガイドで見学してみてください。
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